うつ症状、不眠症と針灸

うつ症状は、意欲や気分の低下や落ち込み、体の慢性的なだるさ、食欲低下、不眠などがあげられます。

うつ症状は主に脳や心に原因があると考えられますが、東洋医学では五臓のバランスの乱れによると考えます。

特にストレスと肝の臓器は密接な関係があり、肝を障害することで神経のバランスが乱れることが多いです。

肝は伸び伸びと自由に行動することを好む性質がありますが、これが無理に抑え込まれると抑うつ状態になり不調が現れます。

施術について

過度に緊張した神経を元に戻すことを目的として施術を行います。

原因にもよりますが、うつ状態や不眠がある方は、頭や首、肩~肩甲骨にかけて緊張や硬結がみられます。

これらや脊柱起立筋周囲の緊張を緩めながら精神を安定させるような針やお灸をしていきます。

定期的にお灸をすることも有効なことが多いため、お灸のセルフケアの指導も行います。

施術回数について

うつ状態、不眠は強い針は過剰刺激となってしまうことがあるため、低刺激で施術を行うことが比較的多いです。

お灸のセルフケアを行いながら、週1回の施術から開始していきます。

コロナ禍以降、在宅ワークや外出の制限などによりうつ状態になりやすい環境が増えています。

特に自律神経は体内のバイオリズムと密接な関係があるため、一日中家にこもってしまうことは避け短時間でもできるだけ毎日、太陽の光を体に浴びるようにしてください。

予防のためには可能であれば一日一度、どんなことでもいいので笑う習慣をつけることもお勧めです。